肉眼レフ

今日は久しぶりに、何もしなくてもいい休日だった。

それで、写真撮影に行った。カメラを持たずに・・

先日、ラーメン屋さんにカメラを持たずに行ったことで味をしめたのか、風景写真を撮るのにもカメラ無しということを試してみた。

これは、なかなか大当たりであった。以前、どこかの写真家が話していた「肉眼レフ」のカメラとはこういうものかって思った。

カメラは無いけれど、写真は撮る。レンズは「目玉」、絞りは「瞳孔」、記憶媒体は「脳みそ」。

ま、そんな感じで、いろいろ試しながら歩いていた。不思議なもので、以前、カメラを持っていたときに感じた後ろめたさってのが、まったくなく、色んな風景や、民家や、通行人を撮った。

そして、記憶は美化されるから、今、私の記憶媒体の中でうごめいている風景はすごく美しい。

このシステムで、ひとつだけ、難しいことは、見る人に少し協力してもらう必要がある。それは、想像力。ま、見てもらう必要もないので、それは、想像したい人、想像できる人、が、勝手にすればいいことで、私の中にある素敵な風景は、私だけのものである。

ということで、このシステムはお金がかからない。歩くのでお腹がすくが、それ以外は省エネであるようだ。

しばらくは、この方式で写真を撮って歩いてみることにする。いつもの春日神社にも行ったけど、カメラがあるときには見えなかったモノ(かみさま)が少しだけ見えたようだ。素晴らしいことだ。

ちなみに、ここに貼った「水」はカメラで撮ったものであるが、これは写真ではなく「げーじゅつ」であるから、いいのである。たまたまカメラを使って、素材を収集しているだけということにしておく。

通常の写真は、カメラは無いほうがいいという結論がでたので、1杯だけビールを飲んで、早いけど、寝ることにしよう。

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