写真の価値
写真の価値について考えてみた。
絵画や、書 と違って、写真のプリントはいまいち市場価値が低いようだ。
それは、きっと、何枚でも複写できるからかもしれない。絵画や書はひとつだけだ。
それに、特に絵画は造るのに時間がかかる。写真は一瞬でできる。
そんな理由で、それだけの理由で写真の価値は低い。
少し考えた。それならば、写真を撮った後、一枚だけプリントし、その後、データなどはすべて消す。
これはいい方法だ。
そうすれば、一枚しかないということで価値は上がるかもしれない。
でも、やはり、それも違うと思う。
写真は何枚でも複写できるから写真なのだと思う。
そして、私は、写真というものに価値は不要だと思う。
価値があるとすれば、その写真の中に写っている「モノ」「人」かもしれない。
だから、写真を買うということは、その場所に行って撮った手間賃と印刷に必要な経費と「被写体」に対する出演料を払うことなのかもしれない。
こんなこと書くとプロの写真家に怒られるかもしれないが、今は、そんなものだと思っている。