ネコ

私は、あまりネコは好きではない。でも、我が家には5匹もネコがいる。

そして、不思議なことに外に出るとネコの写真をよく撮っている。

我が家にネコが多い理由は、勝手にみんなが拾ってくるから。そして、それに対して私が何も言わないから。実は、私の父親はネコが嫌いだった。そのため、42歳になって今の家に引っ越してくるまではネコを飼ったことも、触ったこともなかった。

で、43歳のときに初めてネコが拾われてきた。何故か飼うことに対して反対はしなかった。不思議だが、なんとなく許してしまった。きっと、無意識なところで興味があったのかもしれない。

でも、それからも私はあまりネコを触らない。たまに、じーっと見ていることはある。きっと、ネコに見られているだけかもしれないが、見ている(見られている)だけで飽きない。

父親ととして夫として、何もしてきていないが、「ネコ」を許したことで、私は存在感と自由を得ているのかもしれない。

だから ネコに少しは感謝している。

ネコのことはよくわからない。たまに、私の寝床の枕にオシッコをかけることがある。でも、不思議と怒れない。そのまま消臭スプレーをし、タオルを巻いて、寝る。

一度、朝から晩までネコと一緒に寝ていたことがある。負けた。ネコは何にもしなくても、何時間でも寝ることができるようだ。私は、動いたり、本を読んだり、トイレに行ったりと落ち着きが無い。

路上でみるネコは、強そうだ。野良猫という表現は嫌いだ。どちらかというと路上の主「Lord of the Road」だと思ってみている。きっと、この世は彼らに見守られ、支配されているのかもしれない。

で、実はまた一匹ネコが拾われてきた。オス、生後三ヶ月くらい。里親募集という小さなチラシを一枚だけ近所のパン屋さんの壁に貼ってもらったので、きっと、知らないうちに、名前がついて、私の傍で寝ているようになるかもしれない・・・。

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