田舎

今朝、近所の「山の神様」の前で「どんと焼き」という行事があった。

注連縄など焼いて、餅焼いて、酒を飲むだけのことだが、これで田舎の年は明けるようだ。

その後、町内の新年会ということで、われわれの組の10人で、バスをチャーターして温泉旅館に行った。直線距離にして300mほど先にある旅館にのんびりバスに乗って行った。近くに温泉宿があるというのも田舎らしい。(バスの運転手さん、仲居さん、支配人など全員知り合いというのは、ちょっと変な感じもするが・・・)

そこで、温泉に入り、3時間の大宴会が催された。とにかく酒を飲む。最初はビールだったが、気が付いたら日本酒の一升瓶がどんどん転がっていく。田舎の人はよく飲むというのは本当だ。

家に帰り、そのまま爆睡。さきほどやっと目が覚めた。もう酒は当分いらない。もしかしたら、昨日の「養老の滝」の話ではないが、こちらの地域でもやはり滝の水がお酒になるのかもしれない。それほどまでに全員が飲む。

この土地に来て、もう19年目になった。保育園児だった二人の娘も、今は地元で働いている。私一人が、毎日大阪という都会に往復4時間かけて通っている。往復の時間は苦ではない。毎日が遠足のように車窓の風景を楽しみながら通っている。

いろいろ、面倒な行事や役が多いのも田舎だが、最近は慣れた。さすがに「土葬の墓穴堀り」には驚いたが、数年前の二度目の時はけっこう楽しかった。

私の体の中の血がだんだん田舎臭くなっていくのがわかる。そして、それも少し嬉しい。今日は「いい酒」だった。

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